私が所属する部署はその名の通り、日本政府が実施する無償資金協力や円借款などの政府開発援助（ODA）を専門に手掛けています。まず、当社が強みを発揮できる分野や機材を絞り込み、プロジェクトの計画内容を調査・検討。計画内容に合致する機材メーカー各社と組んで入札に参加し、応札内容の評価を経て案件を受注してから漸くプロジェクトが動き出します。
私は入社以来、地域問わず様々な国向けの案件の入札への参加から受注、完工までの履行業務を主に担当しております。入札までは各調達先から見積を取得し、輸送ルートの選定・コストの算出を行い、入札書類をまとめ上げて応札。受注後は調達先への発注から現地への納入、納入先での機材の据付から操作方法の指導までを手掛けております。特に、私が入社した2020年から新型コロナウィルス対策として実施されている、大小様々な医療機材の供給・据付案件に多数携わってきました。
ODA部隊で仕事をする上で、自分や案件関係者の努力で案件を完工し、納入した製品をエンドユーザーが活用している姿を見て、現地のお役に立てたと実感した時にやりがいと自分の仕事への意義を感じております。
案件の数だけその案件特有のトラブルや障害があり、当社で働く私の役割とは案件の関係者をリードしながら、全員で完工というゴールに向かうことだと考えております。ODA案件では、入札に参加する時点で案件を受注した場合の各種機材の調達、現地までの輸送と据付作業、エンドユーザーへの操作指導など、完工した姿は想定していますが、日々変わる世界情勢などの影響で想定通りに進むことは殆どなく、様々なリスクと向き合いながら正解が見えない道なき道をどのように完工まで繋げられるかが日々試されています。それらを全て乗り越えた先に各国の人々が喜んでくれる姿が待っている、非常にやりがいのある仕事だと思います。
当社では部署によって取扱っている商材が異なりますが、どの部署も案件における担当者の裁量が大きく、世界を相手にした責任感のある仕事を任せて貰うことによって、成長し続けられる環境があるところが魅力だと思います。また、丸紅グループの広いネットワークを活用しながら、分からないことがあれば周りの経験豊富な先輩方に相談し、最後は自分でやり遂げることができるので、次への自信に繋がっています。