私が所属する財務経理課は、日常的な業務として営業経理があります。各営業部門の経理担当者として仕入売上計上、入金処理、支払処理、請求書発行、為替予約締結、資金収支管理など日次・月次で発生する取引のサポートをします。ルーティンの仕事もありつつ、新規案件の立ち上げ時には経理部門から種々アドバイスを行うためミーティングに参加することもあります。
それ以外にも四半期決算、計算書類作成、法人税、消費税などの税務申告業務、年に1回通期予算策定、年数回に実績見込策定など、業務範囲は多岐にわたります。その中で私は、営業部門の管理職の方々に予算や実績見込を策定してもらい、計数集計や、集計結果を社内展開したり、本社営業経理部との窓口担当をしています。
専門的な視点から経理処理の妥当性、数字の整合性などを検証し、営業部門を支援し、時には牽制し、信頼関係を築きながら業務を行っています。
日々ルーティンで行わなければならない業務がある一方で、大型プロジェクト案件立ち上げ準備時などでは種々リスクを最小化し利益を最大化するため、管理部門の立場から経理処理の妥当性・問題点・リスク、税務的なリスクなど多角的に意見を述べさせて頂きますが、そんな時に今まで自ら学んだこと、実務経験が生かされていきます。
時には営業部門との意見の食い違いもあります。しかし自分の提示した案によって議論が円滑に行われたり、いざ案件が履行され無事案件が完工したとの報告をいただいた際は、達成感を感じ、関係者の方々と喜びを共感できる瞬間はやりがいを感じます。
会社としてオフェンスが営業部門であれば、私たち管理部門はディフェンスです。最前線でオフェンスが攻めていけるよう、私も自身の鍛錬を忘れずしっかり努めていきたいです。
当社は全世界を舞台にさまざまな機械設備を幅広く取り扱うため、永らくお付き合いしている顧客もあれば、新規顧客開拓も毎年行われています。
例えば今期は東南アジアに向けた大型プロジェクトを履行し、来期はアフリカ地域に向けたプロジェクトを履行するなど、商材も仕向国も多岐にわたり、”現状維持”という言葉は当社には馴染まないかと思います。同じことをずっと続けていた方が楽ですが、当社はそうではありません。新しいプロジェクトを立ち上げるのは大変苦労する部分もありますが、ただそれ以上に、取り組む中で新しい発見もたくさんありますし、成長を実感することもあります。そんな環境が用意されていることが、当社の魅力ではないかと思います。今は時代の変化も早く、新たな商材や技術が世に生まれています。